本文へスキップ

第42回日本脳腫瘍病理学会は、2024年5月に学術集会を開催いたします。

電話でのお問い合わせはTEL.042-778-9334

〒364-8501 埼玉県北本市荒井六丁目100番地

会長挨拶

ご挨拶


 この度、第42回日本脳腫瘍病理学会を2024年5月24日(金)・25日(土)に私の郷里である広島県呉市の海岸沿いにあります「呉阪急ホテル」で開催させて頂く運びとなりました。北里大学メデイカルセンター、北里研究所ならびに北里大学医学部脳神経外科学としまして本学会を開催させて頂くことに教室員一同大変光栄に存じております。
 今回のメインテーマは、「患者さんのための脳腫瘍病理学」とさせて頂きました。病理部門は患者さんと直接接点が少ない部門ですが、患者さんの診断と治療に直結する重要な部門です。私の恩師であるMayo Clinic病理学の故Scheitahauer教授からは留学中に「患者さんの病気の正しい治療は正確な病理診断にある」と教育を受けてきました。このことから、今回のテーマにさせて頂いたわけです。
本会では40年以上の学会の歩みと新WHO脳腫瘍分類2021を振り返り、未来の脳脊髄腫瘍の患者さんのために次世代の病理医・脳外科医に伝えるべき脳腫瘍病理学とは何かを追求し未来に繋げていくことを目標とします。そして、新WHO脳腫瘍分類(2021)から3年が経過した時点で浮かび上がった問題点を整理し、将来へ向けての羅針盤となるような会に努めたいと考えています。また、近年の分子病理学の発展は目覚ましいものがありますが、その分複雑化してきていますので、最先端の情報整理に努めたいとも考えています。さらに、患者さんのために脳腫瘍病理診断のAI活用はどこまで進んできたか?、についても討論したいと考えています。本学会の目玉である症例検討会は例年通り行いますが、次世代の病理医・脳神経外科医がいかに患者さんのために脳腫瘍病理学を身に着けるかを目的に「ミニ症例検討会」と題し、若い先生たちに座長を務めて頂き、理事・評議員の先生方にアドバイザーとなって頂いて、臨床および病理の両方を知識として知っておく重要性を各症例から導き出して頂く工夫を検討しています。このセッションでは珍しい症例ばかりでなく、典型的で若い先生たちに覚えておいて頂きたい症例も含め、教育的側面を前面に押し出したいとも考えています。これらを学会の柱として特別講演、教育講演、シンポジウム、セミナー、一般演題を作成していく予定です。
 脳神経外科の専門医の先生方に例年多く参加して頂いています「脳腫瘍病理教育セミナー」は例年通り6月にオンデマンド形式で開催する予定です。その他に、新たな試みとして一般病理、内科の先生方を対象とした「脳腫瘍画像診断と手術」をセミナー形式で行い、普段病理・内科の先生方が勉強する時間の少ない脳腫瘍画像診断と手術を集中的に講演会形式で行い、明日からの診療に活かして頂く工夫も行いたいと考えています。
 郷里の呉市は第二次世界大戦時に海軍鎮守府が置かれ、戦艦大和など多くの戦艦が製造された地です。そのため呉大空襲では市の半分が焼野原になりました。その後は「仁義なき戦い」、「海猿」、「弧狼の血」などの映画撮影地となり、最近では「この世界の片隅に」の、すずさんの嫁ぎ先での生活を描いたアニメ映画で大変有名になった地です。2018年7月の西日本豪雨災害では呉市でも多くの犠牲者を出す大災害となりましたが、今は力強く復興への道を歩んでいます。可能であれば皆様には現地に参加して頂き、呉を知って頂きながら飲食、土産等で復興にご支援頂ければ幸いです。呉市役所の全面協力も受けていますのでこの場をお借りしてお願い申し上げます。
多くの先生方に呉でお会いできることを楽しみにしています。
                                        2023年2月吉日


第42回日本脳腫瘍病理学会
会長 岡  秀宏
北里大学メデイカルセンター脳神経外科学部長
北里大学医学部脳神経外科学 教授



shop info店舗情報

第42回日本脳腫瘍病理学会事務局

北里大学メディカルセンター
〒364-8501
埼玉県北本市荒井六丁目100番地
TEL:042-778-9334 FAX:042-778-7788
(北里大学医学部脳神経外科)
E-mail:btp42kitasato@kitasato-u.ac.jp

第42回日本脳腫瘍病理学会運営事務局

株式会社プランニングウィル
〒113-0033
東京都文京区本郷3-40-10三翔ビル4F

TEL:  03-6801-8084 FAX:  03-6801-8094

E-mail:42bpt@pw-co.jp