テレワーク導入企業のメンタルヘルス対策 テレワークによる課題と好事例

テレワーク導入企業のメンタルヘルス対策

テレワークによる課題と好事例

部下にオンライン会議の予定を詰め込まれ過ぎてメンタルヘルス不調に陥った例

キーワード/オンライン、マネジメント 業種/金融業・保険業 規模/500名

緊急事態宣言下で急遽在宅勤務(オンライン)を命じられた。

この会社では、上司や同僚のスケジュールが部署単位で見える化されていた。

緊急事態宣言前、オフィスで仕事をしていたときには、部下は上司のスケジュールを確認したり、在籍している上司の様子を確認して仕事の相談をしていた。

緊急事態宣言後、在宅勤務が始まったところ、各自それぞれ確認したいことがある部下たちは上司のスケジュールに15分から30分間隔でオンラインでの打ち合わせの予定を入れて行った。

オフィスに居るときであれば数分で終わった打ち合わせがオンラインでは予定の時間(15分から30分)一杯かかるようになってしまった。

部下が予定を入れることができなくなる日も出てきた。

そのため、上司は部下からどんどん予定を入れてしまわれて、日中はオンライン会議や打ち合わせばかりになってしまっていた。

自分の仕事を開始するのが夕方になり深夜が続いた。

その後、勤怠が乱れ始めたため、おかしいと思った部下が上司の上司に報告して産業医面談を受けることになった。

本人は、不眠や食欲不振を訴えたため、産業医は精神科の受診を指示した。

精神科を受診したところ1か月間の休職の診断書が出された。