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第32回日本神経内視鏡学会は2025年11月開催いたします。

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〒364-8501 埼玉県北本市荒井6-100

会社方針会長挨拶


ご挨拶

CEO

この度、第32回日本神経内視鏡学会を20251113日(木)・14日(金)に北里大学メデイカルセンターのあります埼玉県・大宮ソニックシテイで開催させて頂くこととなりました。北里大学メデイカルセンター、北里研究所ならびに北里大学医学部脳神経外科学としまして本学会を開催させて頂くことに教室員一同大変光栄に存じております。
 副会長には各分野でご高名な先生方にお引き受け頂くことになりました。水頭症・血腫除去等の内視鏡手術でご高名で、かつ国際神経内視鏡連盟の次期理事長でいらっしゃる西山健一先生(JA厚生連新潟医療センター脳神経外科部長)、本邦のKeyhole手術の第一人者でいらっしゃる渡邉 督先生(愛知医科大学脳神経外科主任教授)、脊椎低侵襲・内視鏡手術でご高名な内門久明先生(うちかど脳神経外科クリニック院長)の3名です。
 
 私が内視鏡に興味を持つきっかけとなったのは、医者になって2年目の1987年に北里大学病院救命救急センターに配属され、内視鏡支援挿管担当となったことからです。通常では挿管困難な症例も内視鏡下で声帯・気管を確認することで容易に挿管完了し、すでに40年近く前の診療ですが、研修医ながら当時は最先端の技術を身に着けることが出来ました。それをきっかけに内視鏡に興味を懐いたわけです。1996年には国内最初の高度先進医療として北里大学病院で神経内視鏡手術が行えるように準備しました。その後から1998年まで米国ミネソタ州のMayo Clinicに留学させて頂きました。Scheithauer教授のもとでは日々腫瘍病理診断を行い、特にAT/RTの本邦発の論文や世界的レビューを手掛け、Lloyd教授のもとではPACAPGHRH受容体発現と下垂体腫瘍の増殖・アポトーシス制御に関する分子病理学的研究を行いAmJPatholをはじめ多くの論文を執筆させて頂きました。その留学の際、マインツ大学のPerneczky教授から内視鏡下鍵穴手術のお話を伺う機会があり、自分の将来の一つの専門分野としたいと考えるようになったわけです。当時すでに顕微鏡下経鼻的下垂体腫瘍摘出術は行っていましたが、帰国後の1999年から内視鏡援助下での下垂体腫瘍摘出術、開頭腫瘍摘出術を開始し、水頭症に対する第三脳室開窓術や血腫除去術を東京医科大学の三木保先生、福岡大学の岡一成先生に教えて頂きながら、神経内視鏡手術経験を増やしていきました。2007年には北里大学病院先進医療技術導入の一環として欧州手術留学の機会を頂きました。ドイツ・ハンブルグ大学のLudeck教授の下でクッシング病を中心とした経鼻的下垂体腫瘍手術を、マインツ大学のPerneczky教授の下ではKeyhole surgeryや今では本邦でも当たり前になりました外視鏡手術を、スイス・チューリッヒ大学のBertalanffy教授の下では頭蓋底手術・脳幹腫瘍手術を学び帰国しています。
 帰国後は、留学中に教わった経鼻下垂体手術・Keyhole surgery・頭蓋底・脳幹手術をフュージョンし、顕微鏡と神経内視鏡をそれぞれ単独で使用するハイブリッド手術を考案し、本学会をはじめ日本頭蓋底外科学会、日本間脳下垂体腫瘍学会等で広く講演させて頂く機会を頂きました。外視鏡手術については2007年の欧州手術留学期間にマインツ大学のPerneczky教授から教えられていたこともあり、本邦ではいち早く勧めてきています。以上のように私の脳神経外科医としての変遷・活動に鏡視下手術は不可欠のものになったわけです。
 さて、今回のメインテーマは、「Sophia kai Ergon(叡智と実践)」とさせて頂きました。このテーマは北里大学の学祖である北里柴三郎博士の座右の銘です。「Sophia (叡智)」が研究・教育に当たり、「Ergon (実践)」が臨床診断・手術・放射線・内科的治療を指します。最近の本学会は神経内視鏡手術という言葉より、鏡視下手術の方が一般的になってきています。時代は転換点を迎えており、1960年代の肉眼手術から顕微鏡手術に変わった時よりも2020年代はデジタル化によりさらにスピード感を増して鏡視下手術に進みつつあります。今回の学会ではこの鏡視下手術が主なテーマになりますが、脳神経外科医の武器としての顕微鏡も必要不可欠な場面は多く、どのように使い分けるのかも検討したいと考えています。副会長の先生方にはそれぞれでお得意の分野で教育講演・シンポジウム等を計画して頂き、チーム医療・遠隔手術・AI活用・ダイバーシテイ等の話題もプログラムに組み込みたいと考えています。
 今後、デジタル化の更なる進歩と並行し、脳神経外科手術における鏡視下手術、さらには外科系全体での鏡視下手術がスタンダードとなる時代も遠くありません。脳神経外科以外の鏡視下手術のエキスパートの先生方にもご協力して頂きながら、本邦の脳神経外科鏡視下手術の礎となる学会を目指します。
 第32回の本学会は、先のように大宮ソニックシテイで開催させて頂きます。大宮は交通の要所で、新幹線、在来線、空港リムジンバス等でおこしやすい場所です。また、古き良き昭和の街並みと最新の令和の街並みが混在している日本でも非常に時代の混在が色濃く残る地です。是非、古き良き昭和の香りを感じて頂ければ幸いです。さらに足を延ばして、秩父の長瀞、川越、夕日の丘商店街(西武遊園地)、ムーミンバレーパーク(飯能市)など普段立ち寄れないところもお楽しみいただければ幸いです。
 多数の先生方にご参会頂けますよう準備いたします。
 皆様と、大宮の地でお会いできることを楽しみにしています。 
                                             2024年11月吉日

32回日本神経内視鏡学会
会長    岡 秀宏
(北里大学メデイカルセンター統括副院長/
   北里大学医学部脳神経外科学教授)

            


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